多くのクリニックは、デモを見て自動化を評価します。AIの応答が良い、フローがスムーズに見える、価格が予算に収まる、といった具合です。しかしこれは、その製品が展示環境で機能するかどうかを確認しているにすぎません。実際の運用における本当の課題を解決できるかどうかは、まだ確認できていません。
最初に確認すべき重要な質問は連携についてです。そのシステムは、クリニックがすでに使っている予約表やカルテと連携できるのか、それとも機能させるために別のツールに乗り換える必要があるのか。並行するシステムを作り出してしまう自動化は、数か月のうちに使われなくなる傾向があります。
二つ目は人への引き継ぎについてです。会話がAIの手を離れ、チームの誰かに届く正確なタイミングはどこか。そしてその切り替わりは、患者にとって分かりやすいものか、それともシステムの不具合のように見えてしまうのか。
三つ目はデータについてです。患者情報はどこに保存され、どれくらいの期間保存され、誰がアクセスできるのか。医療分野において、この答えを曖昧にすることは許されません。
四つ目は、最も見落とされがちな点です。AIが回答方法が分からない場合に何が起きるのか。信頼できるベンダーは、成功時の挙動を見せる前に、失敗時の挙動を見せてくれます。
最後の質問は、おそらく最も実務的なものです。孤立したデモの中ではなく、実際にクリニックの日常業務の中でこのシステムが稼働するまでにどれくらいの時間がかかるのか、そしてその間、契約を結ぶ以外にクリニック側が何をする必要があるのか。
